神宮工作所・貯木池


ここには子供たちだけで遊びに行ったから写真などが残ってません。3年ほど前に工作所を見学させてもらった時に撮影
した写真を紹介します。

タケシの幼なじみがここで宮大工として働いています、上の作業帽は彼のものです。彼とは高校でも一緒でした、ベース
が上手でバンドを組んでローリング・ストーンズなんかをやってました。そんな彼はこの遷宮では外宮の御正殿を建てる
棟梁の大役を勤めました。

20年に一度の式年遷宮を心技体でもって舞台裏から支えているのが工作所で働く彼ら宮大工さん達。遷宮の20年という
スパンは、彼らの技術の継承のための20年とも言われています。大一(タイチ・太一とも書きます)という印は、北極
星を表すという解釈もあり。天照大神は太陽の女神、それは日本古来からの太陽信仰の源。夜の無い朝は無し、大一は
ズバリ太陽崇拝じゃないけれど「宇宙」で括ってしまえばまとまります。神宮って結構ミステリアスですね。


こんな感じで木が建物の部品として加工されていきます。


彼らの「鉋・かんな」作業箇所に応じて自分で誂えるとのこと。しかし美しいですこれぞまさに「用の美」。


守衛の親父が吞気にザリガニを飼育してました。外宮の森は荒らされることが無く太古の自然がそのまんま
残っていますから、タケシの時代と変わらず未だにこうした自然の細部が息づいてるんです。

工作所で加工される前の木は池に浮かべられているのですが、そこの水はとっても綺麗で雷魚が住んでると
いうのがタケシ達の好奇心をそそりよく見に出かけました。ある日調子に乗って池に浮かんでた木に乗っか
ったマーくんが池に転落し危うく溺れかけて、タケシ達は肝を冷やしました。

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