「あるく！マップ伊勢」と連動させたのがこの「Details・ディティールズ」というゲームです。ゲームと言ってもよくあるDSにPSのようなのでは無く、過去と現在を結び想像力に遊ぶ双六・スゴロクのようなモノだと思ってください。

マップに付属のpost cardが上の画像で、1963年に市内の写真館で撮られたものです。彼の名前はタケシ、生家は外宮の西すぐ隣りにあり、神宮を庭のように遊び育ちました。地図上には、このゲームに出てくるスポットがマーク（地図左下辺りの逆さクローバー）とアルファベットで記されています。現在は無くなった場所もあれば残っている場所もあります。他にも写真館（付録のpost cardが撮影された）、うどん屋、幼なじみの家、かかりつけの小児科、幼稚園、遊び場だった外宮の要所、銭湯、映画館などなど……
タケシに限らず誰もが心の中に持ってる故郷の思い出や風景の数々、そしてそれに関わる人々。このゲームではタケシを駒にして地図上でイメージの盤上遊戯をしたり、また地図から抜け出て実際にその地を歩いてみませんかなんていう試みです。

名称は「Details・ディティールズ」としました。Detail とは細部。物事の成り立ちを司るのは多くの細部の集積。僕たち自身も、僕たちの住むこの町も、歴史や時間にしてもそうだと思います。そんなささやかな細部が繋がり集積し今の僕たちの暮らしもまた出来上がってると思うのです。そしてそれは、個人の細部が起源であったりする。この地図のテーマである「町のおもしろさは人のおもしろさ」を今回はこういうカタチで提案してみようと思います。

2012年4月現在でこのようにタケシを駒にスタートさせるDetailsですが、新たなビジュアルやストーリーの追加で内容は流動的に更新させる予定です。